ホームサウンドルート2008-I

Sound Route 2008 Japan ⇔ Ukraine
日本・ロシア音楽家協会、レクチャーコンサート
サウンド・ルート2008-I《東京⇔ウクライナ》
● 日時:2008年5月26日(月)19:00開演(18:30開場)
会場:カワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」
入場料:3,500円
● 主催:日本・ロシア音楽家協会
● 共催:(社)日本作曲家協議会
● 後援:在日ウクライナ大使館、日本ウクライナ文化交流協会
ポスター  好評のうち終了いたしました。 開催レポートはこちら

内容:シンポジウム「ウクライナの音楽とお話し」

ウクライナの首都キエフは9世紀に遡るロシア国家発祥の地である。17世紀後半にロシアに初めて西欧的な音楽と五線譜記譜法をもたらしたディレーツキイはウクライナ人であったし、18世紀後半にイタリア音楽がロシア宮廷で開花したとき、それを支えたロシア人音楽家ベレゾーフスキイ、ボルトニャーンスキイ、ヴェーデリなどは、皆ウクライナから来た音楽家であった。ロシア音楽協会のキエフ支部は1863年に設立され、当時から演奏活動も教育活動も活発で、1913年に設立されたキエフ音楽院はロシアを代表する音楽院の一つで、20世紀を代表するピアニスト、ホロヴィッツの母校としても知られている。

作曲関係では、1870年代にウクライナ民謡の収集とオペラ作曲で名を成したルィーセンコはウクライナ音楽の国民的な様式の確立者として知られている。ソビエト時代ではシュニトケの友人でもあり、反体制的な立場を貫いたアレムダール・カラマーノフ(1934〜2007)が重要である。

今回のシンポジウムは、このウクライナ作曲家同盟の代表者に参集いただき、ウクライナ音楽の歴史と現代について語って頂く予定である。またこれからの現代音楽の展望についても討論していきたい。

1)ウクライナの音楽文化の特質。
2)ソビエト時代のウクライナの音楽文化。
3)アレムダール・カラマーノフの音楽。
4)ウクライナ音楽の現在。

曲目:アレムダール・カラマーノフ 
ピアノ・ソナタ 第1番(世界初演)
ピアノのための音楽 第1番

 カラマーノフ

パネリスト
ミロスラフ・スコリク Myroslav Skorik(作曲家・ピアニスト、ウクライナ作曲家同盟議長)
セルゲイ・ピリュティコフ Sergey Pilyutikov(作曲家、ウクライナ作曲家同盟事務局長)
石田一志(音楽評論家・日本・ロシア音楽家協会運営委員長)
堀越隆一(作曲家)
高橋 裕(作曲家)
演奏・通訳
濱野与志男(Pf)
5th International Alemdal Karamanov Piano Competition 第1位受賞  

 ピアノ/濱野与志男 Yoshio HAMANO

1989年東京生まれ、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校・第3学年在学中(2008年2月現在)。
これまでに石本裕子、M.プロゾロワ、松本裕子、V.サハロフの各氏に師事。室内楽等の共演多数。
現在は岡田敦子、E.アシュケナージに師事。(敬称略)
1999年12月第6回P.I.A.JapanピアノコンクールC部門優勝、併せてレッスンの友社賞および平岡淑生賞受賞。
2003年3月モスクワ音楽院・ロシア文化省共催F.メンデルスゾーン記念全ロシア青少年ピアノコンクール第3位(青年の部)および音色の美しさに対して審査員特別賞受賞。8月アムステルダムにおけるW.ブロンスおよびV.トロップ教授のマスタークラス受講。10月イタリアショパン協会主催・イタリア共和国大統領賛助国際ピアノコンクール「ローマ2003(Giovanni Pianisti - 19歳までの部)優勝。
2004年8月音楽祭「アムステルダムの運河」およびオランダ国営放送「第4チャンネル」の演奏会に出演。
2005年4月東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校に入学。11月モスクワ市内にてソロ・リサイタルを開催。ヤロスラーヴリ市にてロシア・ヤロスラーヴリ州立アカデミー交響楽団と共演、ラフマニノフ作曲ピアノ協奏曲第2番を演奏、(指揮:M.アナマメードフ)。第5回アレムダル・カラマーノフ国際ピアノコンクール(ウクライナ・シンフェローポリ市)C部門(15〜18歳)優勝。
2006年3月東京・山王病院にてソロ・リサイタルを開催。5月モスクワにてスピヴァコフ財団主催音楽祭に出演。7月東京都羽村市にてロシア国立チャイコフスキー四重奏団と共演、ブラームス作曲ピアノ五重奏曲を演奏。8月北ロンドンピアノ学校主催・夏季マスタークラス受講、10月弦楽オーケストラ「アンサンブル・シンフォニエッタ八王子」とモーツァルト作曲ピアノ協奏曲第9番を演奏、(指揮:副田耀)。12月キルギス共和国・ビシケク市にてリサイタル「ビシケク−東京」を開催。ソロ・プログラムのほか、ビシケク市立交響楽団と共演、ラフマニノフ作曲ピアノ協奏曲第2番を演奏、(指揮:A.ゲオルギエフ)。キルギス国立音楽院より「音楽芸術の発展への貢献を称える特別賞」受賞。
2007年4月モスクワにてロシア国立チャイコフスキー四重奏団・モスクワ市文化庁共催音楽祭「ロシアにおける春」に招聘出演。8月モスクワ音楽院I.オシポワ教授、ロンドン王立音楽院C.エルトン教授などに師事。12月キルギス共和国・ビシケク市にてリサイタル「ビシケクー東京2007」を開催、絶賛をうける。ソロ・プログラムのほか、ビシケク市立交響楽団と共演、ベートーヴェン作曲ピアノ協奏曲第5番「皇帝」を演奏、(指揮:A.ゲオルギエフ)。
2008年1月Music Studio C主催第21回コンサート形式オーディションにて音楽賞受賞、併せて「ことのは音楽賞」受賞。

 ホームサウンドルート2007/8-I